居木神社(いるぎじんしゃ)は、東京都品川区大崎にある神社です。

 居木神社
 東京都品川区大崎3丁目8−20


 主たる祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)です。
 地域資料では、400年以上前に武蔵国荏原郡居木橋村にて創建といった記述もあります。
 少なくとも、16世紀後半から17世紀初め頃には村の鎮守としてあったと推定されています。
 創建年代は不詳ですが、江戸時代初期には目黒川のゆるぎ橋付近にあったようです。
 居木橋は現在では山手通りになっていますが、室町時代より多摩方面から品川を結ぶ重要な街道でした。
 品川宿から1kmで、橋のそばに松の木があり多摩からの旅人たちは品川宿はもう少しと元気づけられたそうです。
 目印の松の木はゆるぎの松と呼ばれ、いつしか、いるぎの松となりました。
 これが基になって、付近のかつて地名・居木村になったといわれています。
 言い伝えでは、当初は、雉子ノ宮と称していたということです。
 川の近くだったため風水害の被害を受けやすく、現在の地に遷座されたといいます。
 神社付近に人々も移り住み、新しい村づくりがなされたそうです。
 遷座の際に、貴船明神、春日明神、子権現、稲荷明神もあわせて祀り、五社明神とも称しました。
 合祀されたのは、高龗神(たかおかみのかみ)、大國主命(おおくにぬしのみこと)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、天兒屋根命(あめのこやねのみこと)、菅丞相(菅原道真)などです。
 1872年に現在の居木神社となり、村社となって稲荷神社、川上神社、本邨神社が合祀されました。
 1930年に社殿が新築されましたが、1945年に第二次世界大戦により焼失しました。
 現在の社殿は1978年に再建されたもので、拝殿の奥に本殿があります。
 落ち着いた雰囲気の木造社殿で、地域では大崎の鎮守として紹介されています。
 大崎駅側から石段を上がると鳥居があり、その先は境内へ続く短い参道です。
 境内には、本殿とは別にいくつかの小さな社があり、稲荷社や水神・弁天社などが祀られています。
 厳島神社は居木神社の末社ですが、元々神社傍の名主の家に祀られていた屋敷神です。
 彩色を施された江戸後期の作で、品川区の指定有形文化財に指定されています。
 また、境内にある富士塚は「しながわ百景」に指定されています。
 居木神社は、参拝そのものは原則として終日可能です。
 ただし、実際は夜間は暗く人も少なく、安全面から明るい時間帯の参拝がおすすめです。
 祈祷対応時間は、9時から16時30分ごろまでとなっています。
 アクセスは、JR山手線、湘南新宿ライン、埼京線、りんかい線の大崎駅下車徒歩約5分です。
 自動車なら、首都高速2号目黒線荏原ICから約7分です。

 【品川の高台に佇む静かな社】歴史とともに多くの神々が鎮まる居木神社(東京都品川区)(外部リンク)