東京ジャーミーは、東京都渋谷区にある日本最大のイスラム教寺院の礼拝堂です。
小田急線代々木上原駅からほど近く、井の頭通りを北側に少し坂を登ったところにあります。
東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター
東京都渋谷区大山町1−19
トルコ語で Tokyo Camii といい、オスマン朝のモスクを再現しています。
ジャーミィ(Camii)は、トルコ語で大規模なモスクという意味です。
モスク(Mosque)は英語の呼び方で、アラビア語ではマスジド=ひざまずく場所の意味です。
イスラム教の信仰の根本には、六つの信仰対象と五つの崇拝行為があります。
五行の一つである、礼拝(サラート)を行う場所がモスクです。
ムスリムが行う礼拝は1日5回で、必ずメッカのカアバ神殿の方角に向かって行います。
日本にも、北海道の小樽から沖縄まで100以上のモスクがあります。
東京ジャーミーは、在日のムスリムの人々のための礼拝堂と交流施設です。
1917年にロシア革命が起きて、多くのムスリムとトルコ民族が国外に避難し、うち約600人が日本に移住しました。
うち約200人は東京周辺に居住し、1924年に東京回教徒団が結成されたのです。
はじめは千駄ヶ谷会館に礼拝所がありましたが、1938年に現在地に東京回教礼拝堂を建設しました。
初代礼拝堂は木造建築だったため、老朽化のため1984年に閉鎖、1986年に取り壊されました。
東京トルコ人協会は跡地をトルコ政府に寄付し、再建をトルコ政府に委託したのです。
こうして、1998年に東京ジャーミイが着工され、2000年に開堂しました。
東京ジャーミイ・トルコ文化センターは、正式名を東京・トルコ・ディヤーナト・ジャーミイといい、トルコ宗務庁系のモスクという意味になります。
ディヤーナト(Diyanet)は、トルコ語でルコ共和国宗務庁のことを指します。
宗務庁は、 金曜礼拝の説教の原稿作成、礼拝の暦、宗教教育の指針などを行う機関です。
東京周辺に暮らすさまざまな国籍のムスリムや、訪日外国人旅行者が滞在中に訪れています。
一般の見学者にもオープンで、朝10時から夕方6時まで入場が可能です。
東京ジャーミイは宗教施設ですので、入場の際には守るべきルールがあります。
大事なのは服装で、男性も女性も肌を露出する服装では入場は出来ませんので要注意です。
また、女性は頭髪をスカーフやストールで覆う必要があります。
入館は原則として無料ですが、講座やイベントによっては有料の場合もあります。
東京ジャーミイの魅力は、伝統的なオスマン様式の建物であることです。
遠くからでも目立つ鉛筆形の1本の白い尖塔がありますが、これはモスクには必ずある尖塔です。
外装や内装には、トルコ・イスラム芸術を代表するさまざまな工芸作品が散りばめられています。
1階にはトルコの美術品が展示され、講座などに使われる広間があります。
エントランスホールにあるのは、トルコ・イスラム芸術のギャラリーです。
多目的ホールでは、講演会やラマダン(断食月)明けの夕食会などさまざまな催事が行われます。
2階の礼拝堂は1つの大きなドームを6つの小さなドームが支える大きな空間で、最大2,000人収容可能です。
ドーム天井の中央には、コーランの112章のカリグラフィが描かれています。
そこにあるのは、いくつものステンドグラス、繊細な幾何学模様、大きなシャンデリアなどです。
3階の女性専用の礼拝所からは、ステンドグラス、シャンデリアを近くで見ることができます。
地下1階には130名収容の講堂があり、演奏会、通年の授業や講義、セミナーなどが行われています。
ジャーミィと文化センターをつなぐ1階の渡り廊下に面してあるのは、ハラールマーケットです。
2階には、礼拝堂からも連絡通路で繋がっているユヌス エムレ カフェがあります。
なお、毎週土曜・日曜と祝日の14時30分から、所要時間約60分のガイド付き見学に参加が可能です。
個人、少人数での参加であれば、予約は不要となっています。
アクセスは、小田急線・千代田線代々木上原駅下車徒歩約5~10分です。
自動車なら、新宿・渋谷方面から井の頭通りを西方向へ進み代々木上原駅付近まで直進すると井の頭通り沿いにモスクが見えてきます。
東京ジャーミイ・ディヤーナト/トルコ文化センター 建築探検隊(外部リンク)