ねぶり流し館は、竿燈の起源といわれる七夕行事のねぶり流しにちなんだ民俗芸能伝承館です。
ねぶり流し館
秋田県秋田市大町1丁目3−30
正式には秋田市民俗芸能伝承館といい、ねぶり流し館は愛称です。
秋田市立赤れんが郷土館は、旧秋田銀行本店であった赤れんが館を中心に、新館、分館から構成されています。
ねぶり流し館は赤れんが館の分館にあたり、大町通りに面しています。
正面に大きく竿燈の大若が展示されていて、内部は吹き抜けです。
1階には、土崎神明社祭の曳山行事の山車や、太平山三吉神社の梵天祭りの梵天が展示されています。
2階では、秋田市の民俗行事と芸能が紹介されています。
ねぶり流しは、疫病や邪気などの悪いものを追い払う行事として行われていました。
「眠流し」は「ねぶり流し」「ねむり流し」「睡流し」など、様々な呼称があります。
七夕祭りの前日の7月6日に、けがれや悪霊を流し去り、無病息災、家内安全を祈る盆行事のひとつです。
眠り流し自体は江戸時代以前より行なわれていて、宝暦年間に現在の原型があったようです。
もともと、秋田県だけでなく広い地域で行われていました。
竿燈は外町に住む職人や商人によって始められ、お盆に門前に立てる高灯籠を持ち歩けるようにしたのが始まりとされます。
次第に灯篭も数十個下げるようになり、力を競うようになっていきました。
竿燈祭りで使われる本物の竿燈が展示され、無料貸し出しの法被とはちまきをして記念写真が撮れます。
竿燈は正式には秋田竿燈まつりといい、毎年8月3日 - 6日に秋田県秋田市で行われる祭りです。
祭りに用いられる竹竿と、提灯を用いた道具を指すこともあります。
竿燈まつりは重要無形民俗文化財に指定され、青森のねぶた祭、仙台の七夕まつりと並んで東北三大祭りの1つです。
竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈ります。
2階には竿燈祭りの資料もあり、丁寧に説明もしてくれます。
実物大の竿燈を手に持って、実際にチャレンジしてみることが可能です。
竿燈の重さは50kg以上もあり、竿燈祭りは力と技の男の祭りだと分かります。
アクセスは、JR東日本秋田駅から徒歩約16分です。
自動車なら、秋田自動車道秋田中央ICから約20分です。
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