網走刑務所は現役の法務省管轄の刑務所で、開設されたのは1890年です。

 博物館網走監獄
 北海道網走市呼人1−1

 当初、釧路監獄署網走囚徒外役所として開設され、その後、網走囚徒宿泊所と改称されました。

 1903年に網走監獄と改称され、網走刑務所となったのは1922年です。

 網走といえば刑務所というイメージは、高倉健主演の網走番外地シリーズで作られたものです。

 網走刑務所が有名なのは、日本一脱獄が難しい刑務所と言われていたことが関係しているようです。

 網走刑務所に収監される囚人は、当時刑期が12年以上にも及ぶ凶悪犯でした。

 そのため監視体制が整っていて、幾度となく脱獄を繰り返す囚人も運ばれて来ました。

 政治犯を主に収容していた時代には、日本で最も厳しい刑務所として有名でした。

 近年になり、暴力団関係者を収容するようになり、一般社会に近い環境に変化しました。

 出所後は殆どが暴力団に復帰して、再犯して常連収容者となっているようです。

 網走刑務所の施設は現役で使用されているため、内部の見学はできません。

 現在使われているのは、1984年から2010年までに建て替えられた近代的な建物です。

 明治以来使われてきた古い獄舎は、天都山のふもとに移築保存され博物館網走監獄となっています。

 この博物館網走監獄で、内部を見学することができます。

 実際に旧網走刑務所で使用されていた舎房や教誨堂、庁舎などを移築・保存しています。

 総面積は1640haの 広大な敷地には、国指定重要文化財が8棟、登録有形文化財が6棟あります。

 5棟の舎房が放射状に広がる構造で、すべての廊下を中央の見張所から監視できます。

 監獄の総数は226房あり、施設の一部に実際に中に入って囚人の生活空間を体験できる房もあります。

 木工作業、金属作業、洋裁作業、窯業作業を中心に物品を生産し、網走市民や観光客に好評です。

 施設内の監獄食堂では、現在の網走刑務所で提供されている受刑者の食事を再現しています。

 限定グッズが揃うミュージアムショップや、北海道土産が手に入る物産館も併設されています。

 アクセスは、女満別空港から網走バスターミナル行に乗車して刑務所前下車徒歩約5分です。

 JR北海道石北線または釧網線網走駅から徒歩約20分です。

 【北海道】日本最恐の刑務所 "網走監獄" に潜入してみた(外部リンク)