田舎館村は、青森県中央部の津軽平野に位置する村です。

 田舎館村
 青森県南津軽郡

 東に八甲田山、西に岩木山を望む、青森県で一番小さい村です。

 田舎館という名前の由来は、田舎と館の2つの要素から成り立っています。

 「田舎」は弥生時代の稲作の北限地で、稲家や稲架などに因む地名だったという説が有力です。

 「館」は、貴族や武士などが住む館や城を意味します。

 「田舎館村」には、かつて有力な豪族の居城があったと考えられています。

 村の人口は、1985年から2010年まで一貫して減少を続けています。

 2015年の国勢調査では7,783人で、人口問題研究所の推計では2045年には4,618人に減少する見込みです。

 村の中央を浅瀬石川、南北に平川が流れ、豊かな水と肥沃な土壌に恵まれています。

 そのため、米、リンゴ、野菜の栽培が盛んです。

 近年では、田んぼアートが有名になり、観光客が多く訪れる場所となっています.

 過疎化が進む中、地域を活性化させるための手段として田んぼアートに着目しました。

 田んぼアートは、田んぼをキャンバスに見立て、色の異なる稲を使って巨大な絵を描くイベントです。

 きっかけは村の活性化であり、村おこしの一環として1993年に始まりました。

 米づくりの楽しさや、農業のおもしろさを知ってもらうためです。

 田舎館村では、役場庁舎東側水田と道の駅いなかだて弥生の里の2か所で開催されます。

 それぞれは、展望デッキや展望所から鑑賞できます。

 田舎館村むらおこし推進協議会によると、色の異なる稲を使って稲文字を描いたのが始まりです。

 最初は、3色の稲で簡単な絵を描く程度でした。

 徐々に技術が向上し、現在では7色の稲を使い分け、複雑で芸術的な作品を制作しています。

 色の異なる稲を使ったアートは、来場者を呼び込み、地域を盛り上げる効果があります。

 2003年にはモナリザに挑戦し、2012年には7色の稲を使い分け、2014年には天皇皇后両陛下が観覧しました。

 田舎館村の田んぼアートは、年間32万人を越える来場者が訪れる優れた地域資源です。

 2025年は、6月2日(月)から10月13日(月祝)まで開催されています。

 現在では、田んぼアートは田舎館村の代名詞となり、日本全国や海外にも広がりを見せています。

【2024】田舎館村田んぼアート、この時期ならではの観光スポット、まさに圧巻!!(外部リンク)