エゾノキリンソウ

 エゾノキリンソウ(蝦夷麒麟草)は、キリンソウ属の多年生植物です。

 低山から高山帯の岩礫地、海岸などに生えています。

 学名はPhedimus kamtschaticusといい、日本では蝦夷之麒麟草とも呼ばれます。

 北海道や蝦夷地方に分布が多いことから「エゾ」、花の様子がベンケイソウ科のキリンソウに似ていることから「キリンソウ」と名付けられた説が一般的です。

 キリンソウに比べ根茎が細くてよく分枝し、葉は小形で、不揃いの鋸歯があります。

 主に東アジアに広く分布し、日本の分布は北海道、北千島、カムチャッカなどです。

 岩場や礫地に自生し、毎年5月~7月に黄金色の華やかな花を咲かせます。

 堅牢な性質と多肉質の葉で知られ、切り芽を通じて生殖することで栄えます。

 日光の当たる場所や部分的な日光で繁栄し、肥料を少量しか必要としません。

 増やすのに最適な時期は、春の終わりから初夏です。

 この時期は光の適切なレベルと穏やかな気温に恵まれ、切り株の根付きプロセスをサポートします。

 これらの時期に挿し木を行うことで、涼しい気温が始まる前に強い根の形成が確保されます。

 健全に育つためには、水はけの良い土壌が必要です。

 重い土壌や十分な水が抜けない土壌を使用すると、根の成長と発達が妨げられる可能性があります。

 葉は互生し多肉質で、倒披針形です。

 花は黄色で10個ほど固まって付き、花弁は5枚で先は尖ります。

 美しい見た目と耐寒性の高さから、庭園や公園などで広く利用されています。

 豊かな黄色い花は風景に彩りを加え、他の植物と組み合わせて季節感が演出可能です。

 花言葉は、「忍耐」「調和」などです。

 この花が厳しい自然環境でも力強く成長する姿に由来しています。

 「忍耐」は、困難な状況にも耐え抜く力を象徴しています。

 「調和」は、群れで咲くことで調和や一体感を感じさせ、他者との協調を大切にする意味合いです。

Dsc 0193エゾノキリンソウ

科・属  ベンケイソウ科
     キリンソウ属
学名   Sedum kamtschaticum
英名   Kamchatka stonecrop
和名   エゾノキリンソウ、
     蝦夷麒麟草
別名   エゾキリンソウ、
     セダム、
原産地  北海道
花期   5月~7月

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