テッポウユリ

 テッポウユリ(鉄砲百合)は、ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物です。

 日本固有の原種ユリのひとつで、ラッパに似た形の筒状の花を横向きに咲かせます。

 日本の南西諸島と九州南部が原産で、本州以東では園芸用に移入されたものです。

 沖縄県では、自生種が群生する様子が見られます。

 テッポウユリの名前は、花の形がラッパ銃に似ていることが由来とされます。

 ラッパ銃とは、銃口がラッパ状に広がった小型の散弾銃のことです。

 テッポウユリの花の様子は、ラッパ銃の銃口に似た形状をしています。

 多品種との交配が容易という特性があり、多種多様な園芸品種のもとになりました。

 西之表市や川口市では、それぞれの市の花となっています。

 丈が 50cm-1m 程度に生長し、楕円形で長い葉をつけ、葉脈は水平方向に入ります。

 開花時期は6月〜8月頃で、白い花を咲かせて強く甘い香りが特徴的です。

 九州や沖縄では、この時期には道沿いや野山で見ることができます。

 白く繊細な花が連なる様子は、まさに夏の風物詩の一つです。
 
 茎の頂上に純白で細長い花を横向きにつけ、花長は 10–15 cm、直径 5 cm ほどです。

 花弁が6枚あるように見えますが、根元がつながっており筒状になっています。

 テッポウユリは高さもあり、庭に深みと立体感を加えることができます。

 庭一面に植えると、初夏の時期に一斉に咲き誇ってまるで花の海のようです。

 白い花びらが美しく、冠婚葬祭やイースターなどで幅広く使われています。

 テッポウユリの根はユリ根と呼ばれ、食用として京料理にも使われいます。

 花言葉は、「純潔」「威厳」「甘美」などです。

 「純潔」は、ユリの白い花が聖母マリアの純潔を象徴することから由来しています。

 「威厳」は、その堂々とした花姿からきています。

 「甘美」は、ユリの花の甘い香りから由来しています。

Dsc 0196テッポウユリ

科・属  ユリ科・ユリ属
学名   Lilium longiflorum
英名   Easter lily
和名   テッポウユリ、
     鉄砲百合
別名   リュウキュウユリ、
     琉球百合
原産地  日本
花期   6月~8月

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