セイヨウキンシバイ
セイヨウキンシバイ(西洋金糸梅)は、オトギリソウ科オトギリソウ属の小低木です。
起源は、ヨーロッパ南東部から西アジアにかけての地域とされています。
地中海沿岸地域に自生し19世紀にイギリスに紹介され、その後ヨーロッパ各地で栽培されるようになりました。
世界で広く栽培され、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどに帰化しています。
日本には明治時代に渡来し、庭木や公園樹として利用されるようになりました。
日本では、主に庭木や公園の植栽に利用されています。
セイヨウキンシバイは、長い雄しべが特徴的なキンシバイです。
キンシバイの基本種よりも、花の色が濃い特徴があります。
別名はヒメキンシバイ(姫金糸梅)といい、学名のカタカナ表記のヒペリカム・カリシナムで呼ばれることが多いです。
花壇や石垣の下に植えることで、斜面の土砂崩れを防ぐ効果も期待できます。
美しい花や葉の形状から、庭や公園の装飾に適した植物です。
樹高が低く地下茎を伸ばして広がり、グランドカバーに適しています。
高さ30cm~60cm程度に成長し、6~7月頃に黄色い大きな花を咲かせます。
花弁は5枚あり、長さは約7cm、幅は約5cmくらいです。
花の中央には基部から出た長い雄蕊が多数あり、ほぼ同じ高さで整然と纏まってつきます。
葉は対生し長楕円形で、長さは約10cm、幅は約3cmです。
葉の表面には光沢があり、縁には鋸歯がありません。
花言葉は、「感謝の気持ち」「変わらぬ愛」「幸福が戻る」などです。
「感謝の気持ち」は、美しい黄色い花が人々に喜びや感謝の気持ちをもたらすことからきています。
「変わらぬ愛」「幸福が戻る」は、長い間美しい姿を保ち続けることが変わらぬ愛情や幸福を象徴していると言われます。

科・属 オトギリソウ科
オトギリソウ属
学名 Hypericum calycinum
英名 Rose of Sharon、
Aaron's beard
和名 セイヨウキンシバイ、
西洋金糸梅
別名 ヒメキンシバイ、
姫金糸梅
原産地 ヨーロッパ南東部
から西アジア
花期 6月~7月