ダンドク

 ダンドク(檀特)は、熱帯から温帯に生育するカンナ科の多年草です。

 園芸種のカンナの原種のひとつです。

 カリブ諸島や熱帯アメリカが原産ですが、園芸目的で世界各地に移出しています。

 コロンブスがアメリカ大陸を発見した際、カンナを含む様々な植物をヨーロッパへ持ち帰りました。

 そこで栽培されたのち、世界各地へと広がったと言われています。

 日本には、江戸時代初期に観賞用として渡来しました。

 その美しい花と耐久性から、庭園や公園の装飾によく使われます。

 19世紀には欧米の庭園で人気を博し、その鮮やかな色合いが多くの人々を引きつけました。

 花期は、亜熱帯では6月から9月、熱帯では周年です。

 猛暑の日差しの中、燃える炎のような情熱的な花を咲かせます。

 鮮やかな花を咲かせるため、訪れる人々にその美しさを楽しんでもらえます。

 また、ダンドクは切り花としても人気があります。

 その美しい花びらと長持ちする特性から、家庭でも飾り花として使用されます。

 特別なイベントやお祝い事の際に、テーブルセンターピースや花束として用いられることが多いです。

 花は頂生し総状花序で、色は赤やオレンジ、ピンクや黄色で個性的な花を咲かせます。

 花びらに見えるものは、雄しべが変化したものです。

 草丈は100cm~150cmのものが多く、中には人の背丈を軽々と超えてしまうものもあります。

 地下にショウガに似た塊茎から茎を伸ばし、50cmから最大で2m程度となります。

 葉は30cm程度の紡錘形で先端が尖り、節ごとに互生します。
 
 秋に実が熟すと、複数の重く丸く黒い種子を作ります。

 比較的育てやすい植物で、適切な環境を整えれば美しい花を楽しむことができます。

 ただし、日当たりの良い場所と適度な水やりが必要です。

 花言葉は「壮大」「優雅さ」などです。

 「壮大」「優雅さ」は、大きくて華やかな花びらが、見た目の優雅さと壮大さを象徴しています。

 また、古代インドでは豊穣や繁栄の象徴とされ、祭りや祝い事の際に多く使用されました。

科・属  カンナ科カンナ属
学名   Canna indica L.
英名   Canna lily
和名   ダンドク、檀特
別名   カンナ・インディカ、
     花カンナ、
     カンナ リリー
原産地  カリブ諸島、熱帯アメリカ
花期   6月から9月

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