ムラサキバレンギク
ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)は、キク科ムラサキバレンギク属の多年草です。
ムラサキバレンギクは、花びらが江戸時代の火消しが使っていた馬簾に似ていることに由来します。
属名のラテン名で、エキナセアやエキナケアとも呼ばれます。
北アメリカ原産で、花期は初夏から晩秋にあたる7〜10月頃です。
先住民である平原インディアンの間で、薬草として様々な用途に利用されていました。
花の中央に見える部分は筒状花、花弁に見える部分は舌状花です。
筒状花は中心部が栗のイガのように球状に盛り上がり、舌状花はやや下向きに咲きます。
花の中心部のまわりに、細長い花弁が放射状に広がっています。
花の鑑賞期間が長く、冬越しが可能です。
最近は品種改良が進んで、花色や花形が様々でカラフルなものも出回っています。
高さは60cm~150cmになり、茎はふつう粗い毛がはえ赤みを帯びます。
根出葉と茎に互生する葉があり、根出葉は長さ15cmほどの卵形です。
茎葉は卵状披針形で、果実は痩果です。
葉や茎、根茎を薬用としています。
欧米ではハーブティとして飲まれるほか、炎症や傷の治療にも用いられていました。
多くの人が免疫力を高める効果があると信じていて、風邪やインフルエンザの時に使用されています。
ただし、風邪などへの効果について臨床研究では、肯定的なものと否定的なものがあります。
経口摂取では一般的に副作用は起こしませんが、臨床研究では胃腸への副作用があるようです。
花言葉は、「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」です。
「深い愛」「優しさ」は、ムラサキバレンギクの薬効にちなんでいます。
「あなたの痛みを癒します」は、平原インディアンが薬草として使用していたことに由来します。

科・属 キク科
ムラサキバレンギク属
学名 Echinacea purpurea
英名 Purple Coneflower
和名 ムラサキバレンギク、
紫馬簾菊
別名 エキナセア、
エキナケア
原産地 北アメリカ
花期 5月中旬~8月