安家洞は、岩手県下閉伊郡岩泉町にある鍾乳洞です。
安家洞
岩手県下閉伊郡岩泉町安家日蔭161−1
日本一長い洞窟で、総延長はなんと23,700mもあります。
およそ2億5千年ほど前に、三陸海岸が隆起した結果できた洞窟です。
三陸安家石灰岩層が、現在の東西20km・南北40kmの大地や山並みの原型となりました。
この石灰岩層が隆起して、その後、長い時間、雨水の浸蝕によって「安家洞」が生まれました。
安家層は、岩泉エリアに広く分布しています。
安家集落付近には14個の洞窟がありますが、その中で最大で安家洞は唯一観光化されている洞窟です。
南斜面に、石灰岩の断崖がそそり立つ山や鍾乳洞など、石灰岩特有の地形や景観を見ることができます。
数多くある鍾乳石の種類の、ほとんどすべてを見ることが可能な鍾乳石の博物館です。
古くは地元の子供達の遊び場であり、もともと這って入るほど入口が狭い洞窟でした。
観光化するため、入口の開削の処置が行われました。
日本で最も古い方のクループに属する鍾乳洞であり、現在埋もれつつあります。
洞穴の生成発達過程が段階的にわかる、日本に数少ない迷宮型鍾乳洞です。
学術的にも非常に価値が高いことから、文化庁指定天然記念物となっています。
2013年9月に日本ジオパークに認定された、三陸ジオパークのジオサイトのひとつです。
洞の途中でいったん東西に分岐し、主洞の長さは約23,000mです。
主洞は、東本洞、西本洞、奥本洞に分けられ、1000箇所以上の分かれ道が確認されています。
近年、巨大フローストーン、地底湖、日本最大のシールド群が発見されています。
一般公開されているのは、入口から500mの部分のみです。
毎年4月中旬から11月末日まで、午前8時30分から午後4時30分まで公開されています。
洞内は天井が低い場所もあるため、入り口でヘルメットが貸し出されます。
一般ルートと、そこから分枝するミニ探検ルートがあります。
ミニ探検ルートには、照明や階段は設置されておらず自然そのままの状態を楽しむことができます。
500mから先に行くのは、事前予約が必要となるガイド付きのツアーです。
1人では約2万2000円かかりますが、最大8名まで参加できこの場合は1人当たり約3000円です。
ガイドは、全長23,700mの内どこまででも付き合ってくれます。
この場合、時間がかかることから、洞窟内で、食事、トイレ(簡易トイレ)を済ませることになります。
アクセスは、三陸鉄道岩泉小本駅から岩泉町民バス小本線で岩泉病院前バス停へ、ここから安家洞線で安家洞バス停下車すぐです。
自動車なら、岩泉町役場から岩手県道7号久慈岩泉線を北へ約20kmです。
または、普代駅から岩手県道202号普代小屋瀬線を西へ約20kmです。
【安家洞】日本最長の鍾乳洞 観光洞ノーカット収録【岩手県岩泉町】