八戸市は港町として全国的に知られ、種差海岸や蕪島などもよく知られています。
八戸キャニオン展望台
青森県八戸市
八戸キャニオンは、八戸鉱山の経営による八戸市の露天掘り鉱山のことです。
これは露天掘りの石灰石鉱山であり、正式名称は八戸石灰鉱山といいます。
ここで、長年にわたり石灰石の採掘が続けられてきました。
巨大な鉱山であり、雄大な景観は国内で最も空が遠い場所と称されるほどです。
ただの産業地帯ではなく、今では観光スポットとしても注目を集めています。
1970年に、八戸埠頭へ石灰を運ぶためのトンネルの建設が始まりました。
そして1973年に、八戸鉱山から八戸埠頭までの地下輸送管が完成しました。
八戸鉱山株式会社は日鉄鉱業の子会社で、資本金1億円の非上場の株式会社です。
旧商号は住金鉱業株式会社といい、かつては新日鉄住金、現、日本製鉄の傘下にありました。
2013年に、新日鐵住金が保有全株式を日鉄鉱業に譲渡し、同社の子会社となりました。
社名を八戸鉱山株式会社に変更したのは、2014年4月1日のことです。
採掘場の広さは、東西に1,200m、南北に2,000mで、現在の最深部は海抜−170mです。
この海抜は日本で一番標高が低く、いわゆる海面下となっています。
鉱山はすり鉢状に掘り進められききましたが、これ以上深く掘削するには横側に掘り進める必要がでてきました。
石灰石埋蔵量は10億tあるため、これからは西側に200mほど拡張する予定です。
採掘場は自由に見学はできませんが、展望台が設けられています。
展望台は、年末年始以外は毎日、自由に見学することができます。
ただし、毎日12時5分に発破作業が行われるため、その時間帯は入場が制限されています。
見学に訪れる際は、この時間帯を避けることが必要があります。
また、鉱山周辺は小さな羽虫や昆虫類が多く、虫が苦手な人は服装や移動手段に気をつけてください。
展望台から眺めれば、その圧倒的なスケールを感じることが可能です。
鉱山と八戸港の専用埠頭と八戸セメント株式会社を、総延長約10㎞の地下ベルトコンベアで結んでいます。
このベルトコンベアを使って、直接八戸港付近まで、石灰石を輸送しているのです。
また、石灰資源の一部は八戸セメントにも送られています。
かつては、トロッコで石灰石を運んでいたそうです。
アクセスは、JR東北新幹線東北本線八戸駅よりタクシーで約30分です。
自動車なら、東北自動車道八戸ICより車で約25分です。
【八戸キャニオン】八戸キャニオンに行ってきました。久しぶりだったのでチョッと感動していました。(外部リンク)