津軽こけし館は、青森県黒石市にあるこけしの展示施設です。
津軽こけし館
青森県黒石市袋富山72−1
外装は、江戸時代の商家(国指定重要文化財)とこみせをイメージした建築です。
1988年4月にオープンし、日本全国から集められたこけしが展示されています。
青森県津軽系こけしをはじめ、全国11系統のこけし約3000点、木製玩具約5,000点も公開中です。
津軽系こけしは温湯温泉を中心に広がり、故盛秀太郎翁により温湯こけしが作られました。
1本の木で作る素朴な作りづけで、頭はオカッパですが、形、紋様などは統一されていないのが特徴です。
中には、日本一の大きさを誇る197cmのこけし、棟方志功が絵付けをしたこけしの展示もあります。
1989年11月から、純金製と純銀製のこけしの展示が始まりました。
純金こけしは、ふるさと創生事業により1億円で製作されたものです。
その後、市の財政の関係で2007年11月に一般競争入札が実施されました。
これにより、2007年10月をもって実物の展示を終了し、以後はレプリカが展示されています。
施設の1階の入り口を入るとすぐ、4m強のジャンボこけしと2mの木地ダルマが見えます。
この階には、売店、資料室、活動室、ふれあいコーナーなどもあります。
体験学習室では、あらかじめ白木を削っておいたものに筆で絵付けし、オリジナルこけしを完成させます。
津軽系こけし工人が日替りで、連日こけしの製作実演を実施しています。
巧みなカンナ捌き、華麗な描彩、匠の技に、感心することしきりです。
実演中のこけし工人が直接指導していますので、初めてでも安心して体験できます。
毎年、クリスマス時期には、企画展が開催されています。
多目的広場には、こけしの原木であるイタヤカエデやミズキを植樹しています。
2000年4月にオープンした、津軽伝承工芸館と隣接しています。
これは伝統工芸の、津軽塗、津軽こけしの製作体験ができる施設です。
多数のお土産を取りそろえた売店や、ご当地グルメを味わえるレストランもあります。
外装は津軽こけし館と同じく、黒石市中町にある江戸時代前期から続くこみせをイメージした建築です。
事前に予約すれば、パズルや表札を作るウッドクラフトや、湯飲みや丸皿の絵付けができる陶芸も体験できます。
アクセスは、弘南鉄道弘南線黒石駅から路線バスで津軽伝承工芸館・津軽こけし館前バス停下車、徒歩約1分です。
自動車なら、東北自動車道黒石ICから十和田湖方面へ約10分です。
青森旅⑤津軽こけし館〜こけしを探して〜(外部リンク)