立佞武多の館は、青森県五所川原市にある五所川原立佞武多の展示施設です。
立佞武多の館
青森県五所川原市大町506−10
立佞武多の常設展示・保管と展示ギャラリーでの美術展示を主な目的としています。
2000年の五所川原市中心市街地活性化基本計画で、立佞武多を製作し収納するための施設の建設が決まりました。
そして、、2002年に着工し、2004年に開館しました。
立佞武多とはたちねぷたと呼ばれ、五所川原市のねぷたのことです。
ねぷたは、古くは中国から伝わった中元の行事が起源といわれます。
日本では、古来七夕行事の一つとして行われてきた夏祭りのことをいいます。
主に東日本各地で行なわれてきましたが、近世以降は津軽地方において盛んにおこなわれています。
たちねぷたは、明治中期から後期を中心に行われた五所川原市の伝統民俗です。
明治から大正時代、五所川原では豪商や大地主が夏祭りに山車を出すようになりました。
競い合いが始まってねぷたは巨大化し、高さ20mを超えるようになっていきました。
街角でねぷたが出会うと言い合いから喧嘩ともなり、互いのネプタを壊したりすることもありました。
ヤッテマレの掛け声は、「やってしまえ!」からきたものとも言われています。
第二次世界大戦とともに祭りは縮小し、昭和20年代中頃は巨大ネプタが登場することはありませんでした。
昭和40年代は経済の発展とともに賑わいが戻りましたが、昭和末期から平成には再び賑わいが失われました。
平成6年(1994)に、高さ7mの巨大なネプタが突然登場し、驚きと喝采を浴びました。
そして、平成8年(1996)に巨大ネプタを作ろうと市民有志が団結し、高さ16mの立佞武多が復活しました。
立佞武多という名称は、平成の復活の際に名付けられたものです。
迫力あるお囃子と優美に燈った立佞武多の、絶妙なバランスは見る価値があります。
五所川原市で毎年8月3日~8日に行われ、青森、弘前とともに青森県三大佞武多とされます。
青森ねぶたは人型の山車と元気な跳人、弘前ねぷたは華麗な扇形の山車、五所川原の立佞武多は巨大な山車が特長です。
立佞武多は、高さ約23m、重さ約19tにも及ぶ巨大な人形灯籠です。
一台一台がテーマを持ち、それを表現するために細かな造形と鮮やかな色使いが施されています。
立佞武多の館のガラスの外壁は可動式の大扉で、その扉が開いて大型立佞武多がまつりに出陣します。
アクセスは、JR五能線五所川原駅・津軽鉄道津軽五所川原駅より徒歩約5分です。
自動車では、東北自動車道浪岡ICより車で約20分、津軽自動車道五所川原北ICより車で約10分です。
【立佞武多の館】本物の立佞武多が1年中楽しめる【青森県五所川原市】8K(外部リンク)