ルピナスは、マメ科ルピナス属の一年草・多年草です。
本来は多年草ですが、夏に蒸し暑い日本では基本的に一年草として扱われます。
秋に種をまき、翌年または翌々年の春に花を咲かせます。
花色は、赤、ピンク、オレンジ、紫、黄などさまざまです。
耐寒性が強く、日本では北海道をはじめ東日本の地域でよく見られます。
東北各地に、ルビナスの名所が存在しています。
4月下旬ごろから一斉に開花して、春や初夏の訪れを私たちに知らせてくれる植物です。
地中海沿岸地方、南北アメリカ、南アフリカなどに200種以上が分布しています。
人類との関係も古く、6000年~3000年前には人の手による栽培がはじまっていたようです。
ルピナスの名前は、オオカミという意味のラテン語のLupusに由来するといわれます。
すなわち、オオカミのように花や葉が茂って広がり、荒野でも育つという意味です。
日本へは、明治時代にわたってきたといわれています。
観賞用としての栽培から、薬用、食用、肥料など、幅広い用途で栽培されている植物です。
日本で流通している園芸用のルピナスには毒性がありますので、食用には適していません。
藤に似た小さな花が、下から上に向かって咲きます。
このことから、藤の花を逆さにした昇り藤=ノボリフジが日本での別名の一つです。
草丈が高くさまざまな色があるため、庭植えの花として知られています。
大形のものだと、花穂が60cm前後にもなるものがあります。
うちわのように広がった葉も特徴の一つです。
このことから、羽団扇豆=ハウチワマメとも呼ばれます。
葉はふつう掌状複葉で、5~15個の小葉があります。
高温多湿の環境が苦手なため、夏場はしっかりとした管理が必要です。
ルピナスは、切り花でも出回ります。
地植えなどの開花期は、4月下旬から5月です。
切り花は、2~5月に店頭に並びます。
花言葉は、「想像力」「貪欲」「感謝」などです。
「想像力」は、昔のヨーロッパで食用として使われ、ルピナスを食べると想像力が高まるといわれていたそうです。
「貪欲」は、ルピナスはどんな土地でも育つ生命力の強い花で、そのたくましさから付いたとされています。
「感謝」は、豪華で長く咲き続ける花姿が、感謝を象徴するとされています。
科・属 マメ科ハウチワマメ属
(ルピナス属)
学名 Lupinus
英名 Lupin
和名 ルピナス、
別名 ノボリフジ、昇り藤、
ハウチワマメ、羽団扇豆
原産地 北アメリカ
花期 4月下旬~6月