ヒアシンス
ヒヤシンスは、キジカクシ科ヒヤシンス属の球根性多年草です。
ヒアシンスとも表記され、鉢植えや水栽培などでよくお目にかかります。
漢字では風信子と言いますが、香り高く春の風を運ぶようなイメージからあてられた当て字です。
原色牧野日本植物図鑑(牧野富太郎著)には、ヒヤシンスとあります
名前の由来は、ギリシア神話に登場する美少年のヒュアキントスです。
名前は、ギリシャ神話のアポロンに愛された美少年ヒュアキントスに由来します。
別名で、にしきゆり(錦百合)とも呼ばれます。
原産地はギリシャ、シリア、小アジアで、球根は16世紀にオスマン帝国からもたらされました。
イタリアの世界最古の植物園「オルト・ボタニコ」で栽培されて、ヨーロッパ大陸に普及しました。
17世紀初頭には、どこでも栽培される一般的な植物になっていたようです。
オランダでの17世紀のチューリップバブルの後、18世紀にヒアシンスのブームが起こりました。
16世紀初頭には4品種だったのが、1725年頃には約2,000もの園芸品種に膨れ上がりました。
品種によっては相当な高値で取引が行われましたが、その後品種数は減り1830年頃に落ち着いたどうです。
日本には江戸時代末期に、チューリップなどと一緒にオランダから渡来しました。
一般に栽培されるようになったのは、大正時代に入ってからです。
オランダを中心に改良されたダッチ系と、フランスで改良されたローマン系があります。
ダッチ系は花がびっしりと咲き、ローマン系は花は少ないですが1つの球根から複数の茎が出ます。
いつの間にか花色の豊富なダッチ系に圧され、ローマン系は商業的には消えてしまったのです。
ヒアシンスの花期は3月〜4月で、短い花茎を伸ばして小さな花を咲かせます。
球根を一度植え付ければ、その後は毎年、何年もの間、花を咲かせてくれる多年草です。
通常は1球から1本の花茎が出ますが、大きな球根ではさらに1~2本の花茎が伸びます。
最近、何本もの花茎が一度に出て咲く、マルチフローラタイプの品種も育成されています。
花の基になったのは、オリエンタリス種という青色の花が咲く原種でした。
品種改良によって、青・紫・ピンク・白・赤・黄・オレンジ・黒などの色が生まれました。
また、ストライプ状の模様の花弁、八重咲タイプなどのバリエーションもあります。
ヒアシンスには、フローラルとグリーンの強い香りがあります。
この香りは、古代ギリシアの頃よりリラックス効果があるとされてきました。
花言葉は、「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」などです。
ヒュアキントスは、円盤投げをして遊んでいるときに亡くなりました。
風の神ゼピュロスのいたずらで、円盤がヒュアキントスに当たったのです。
ヒュアキントスは命を落としてしまい、アポロンは深い悲しみに暮れました。
亡くなったとき流した血から咲いた花を、アポロンがヒュアキントスと名付けました。
遊びの最中の事故や深い悲しみと愛が、花言葉の由来です。

科・属 キジカクシ科ヒヤシンス属
学名 Hyacinthus orientalis
英名 Hyacinth、Common hyacinth
Garden hyacinth
和名 ヒアシンス、ヒヤシンス、
風信子
別名 ニシキユリ、錦百合
原産地 ギリシャ、シリア、小アジア
花期 3月〜4月

