チドリソウ
チドリソウ(千鳥草)は、キンポウゲ科チドリソウ属の一年草です。
見た目も名前も、とてもロマンチックな花です。
原産地は ヨーロッパ南部で、麦畑、トウモロコシ畑、湿り気のあるところなどに生えます。
切り花向きの草花で、春から初夏に穂状の花を咲かせます。
細長い茎の先に小さな花がたくさん集まって咲き、縦に伸びる穂のような姿です。
一つ一つの花は、少し複雑な形をしています。
花びらに見える部分の一枚が、後ろ側に長く突き出した距という袋状の突起です。
これは花びらや萼が変化してできた突起で、多くの場合その内部には蜜がたまっています。
横から見ると、尾を上げた小鳥が飛んでいるように見えます。
これが千鳥草という、和名のイメージにつながっているのです。
細い茎がすっと立ち上がり、その周りに細かく切れ込んだ葉がつきます。
上部に穂状の花がふわっと立ち上がり、軽やかでエレガントな印象になります。
花期は5月~7月ごろで、花色は、青、紫、白、ピンクなどです。
青・紫は爽やかで涼しげですし、赤紫は華やかで大人っぽく、白は清楚で上品、ピンクはやわらかく可憐な印象です。
園芸品種では青~紫系が特に多く、花壇でも青い穂が印象的な花として扱われます。
冬から早春にかけて苗を植え付けると、春暖かくなってから穂状に花を咲かせます。
花の立ち上がりは、桜やチューリップの季節の少しあとです。
アジサイが咲き始める前後まで、初夏の花壇に欠かせない花です。
園芸品種も多く、一重咲きと八重咲きがあります。
茎の先の総状花序に、花を咲かせます。
和名は、チドリの飛ぶ姿を思わせるところが由来です。
別名に、ヒエンソウ(飛燕草)、ラークスパー(英名から)というのがあります。
茎は直立して高さ50~100cmになり、葉は掌状に細く裂けます。
低温期間中は丈夫で、ほとんど病気の心配はありません。
4月ごろ急に、下葉のほうから黄ばみ始めて菌核病が出始めることがあります。
長雨が続く時期に株元がむれると出やすいので、注意が必要となります。
日当たり、通風がよく、やや乾き気味の土地で、有機質に富む土壌が適地です。
花言葉は、「陽気」「快活」「軽やかさ」などです。
「陽気」は、細くまっすぐに伸びた茎の先に、縦に連なってたくさんの花が咲くことから来ています。
「快活」は、風に揺れると小鳥の群れが楽しそうに飛んでいるように見えるためです。
「軽やかさ」は、青・ピンク・白など、爽やかで明るい色合いが多いことが由来です。

科・属 キンポウゲ科チドリソウ属
学名 Consolida ajacisまたは文献
によりDelphinium ajacis
英名 larkspur
和名 チドリソウ、千鳥草
別名 ヒエンソウ、飛燕草、
ラークスパー
原産地 ヨーロッパ南部
花期 5月~7月
*Consolida属は以前はDelphinium属で
したが今は独立属として扱うのが一般的

