ジャーマンアイリスは、ヨーロッパ原産のアヤメ科アヤメ属の宿根草です。
ヨーロッパ中央〜南部が原産であることから、日本ではドイツアヤメとも呼ばれます。
ヨーロッパに野生する自然交雑種ゲルマニカを、園芸品種に改良して作られました。
1800年代初期にドイツ、フランスで品種改良され、その後、アメリカが多数の品種を出しています。
品種改良を行っているのは、ヨーロッパもアメリカも地中海性気候の雨量の少ないやや乾いた気候です。
そのため、空気が乾いて夏涼しく雨量の少ない気候を好みます。
日本では、ヨーロッパで初期に作られたゲルニカ種が入ってきました。
高温多湿を嫌う性質が強く残っていて、日本の梅雨時の多湿になる気候を嫌います。
イタリアのフィレンツェ地方が、この花の産地として有名です。
非常に多くの品種があり、色とりどりの花を咲かせます。
このことから、虹の花(レインボーフラワー)と呼ばれます。
戦の勝利を掴むための重要なキーとなった花であることから、フランス王家の勲章のモチーフになりました。
春から初夏にかけて花を咲かせ、こぼれんばかりに大きく色鮮やかな花を開きます。
花色には、赤やピンク、青、紫、黄色、複色などがあり多彩です。
他の花ではあまり見かけない明るい黄土色や、黒に近いような紫褐色の珍しい色彩もあります。
草丈は20cm〜100cmほどで、アイリスのなかでも花が大きくなる種類です。
上下の花弁の色の異なるものや、覆輪になるものなど、花色もバリエーションに富んでいて多彩な表情を楽しめます。
花弁のつけ根の近くに、ブラシのように毛が密生しているのが特徴です。
このことから、ヒゲ(ビアデッド)アイリスとも呼ばれます。
下の弁が垂れずに横へ大きく広がり、フリルやフリンジが入った品種もあります。
大きさにバラエティーがあり、開花期には早晩性も見られる品種です。
地際の根茎がふくらんで球根のようになり、横に這うように伸びて株が広がりふえていきます。
香りが強く、匂いアイリスという別名もあります。
鮮やかな色彩と独特の形をした花弁が特徴ですので、庭園での栽培にも適している植物です。
球根は、春と秋の2回販売されています。
球根の植えつけは、3月と9月下旬頃からが適期です。
秋植えの方が根張りがよく、春植えした球根より一回り大きな花を咲かせます。
地植えの場合、日当たりと風通しのよい水のたまらない場所が適しています。
土質は、水はけさえよければほとんど選びません。
花言葉は、「使者」「恋のメッセージ」「希望」「信頼」などです。
「使者」「恋のメッセージ」は、ギリシャ神話の虹の女神イリス(アイリス)が由来で、女神が神々の伝令役だったことからきています。
「希望」「信頼」は、虹のように多彩な花色から明るい意味が結びついたとされます。
科・属 アヤメ科・アヤメ属
学名 Iris germanica
英名 German iris
和名 ドイツアヤメ
別名 レインボーフラワー、
虹の花、ヒゲアイリス、
ビアデッドアイリス、
ニオイアイリス、
匂いアイリス
原産地 ヨーロッパ
開花 5月~6月頃